初めまして。ワッフル#と申します。
デリバードでプレゼントを打ち合う仲間大会【デリバードだけのプレゼント交換杯】に参加いたしました。
今回は『最下位を取る』という少し変わった考察を真面目にしましたので記念として記事にいたしました。
目次
1.大会概要
戯れるユウ(@g_gameAY)さん主催の仲間大会『デリバードだけのプレゼント交換杯』になります。(下記画像は主催者様のTwitterから引用)
2.最下位を目指した理由
理由はただ1つ、
私がムンボ厨だからです。
ムーンボールが大好きで、剣盾とSV登場ポケモンは全てムンボ個体を持っていますし、バトルで使うポケモン達は一部例外を除き全てムンボ入りにしてます。
景品一覧を見ると色違いのムンボデリバードが手に入ることが分かりましたが、最下位を取らないと手に入りません。
よって、最下位を目指すことにしました。
※主催者様には真面目に最下位を目指しても良い旨、許可をいただきました。
※今回真面目に最下位を目指すため、切断や降参は絶対にしません。ちゃんとプレゼントを投げ合った上で最下位を目指します。
3.個体詳細
↑本当に特性やるきなのか...?
デリバード@ラムのみ
ニックネーム : くまがわ
特性:やるき
性格:ひかえめ
個体値:0-0-0-*-*-0
実数値:105-54-50-*-*-80
努力値:H0 A0 B0 C0 D0 S0
技:プレゼントのみ
HB :
対面でプレゼントを打ち合って負けることを想定しているため、ダメージをより多く喰らうためにHBの個体値は0、努力値振りは無し。
A :
対面でプレゼントを打ち合って負けることを想定しているため、相手に与えるダメージを少しでも減らすためにAの個体値は0、努力値振りは無し。
S :
プレゼントという技は80%で攻撃し、20%で相手を回復させます。攻撃技の確率のほうが高いことから、Sが速い方が攻撃の試行回数を多く稼ぎやすいため、攻撃技を出して相手を倒す確率が上がってしまいます。よって負けるためにはSで勝つわけにはいかないので、Sの個体値は0、努力値振りは無し。
持ち物は効果のあるものを持たせた場合、試合がこちらに有利に進む可能性があるため、プレゼントを投げ合う上では効果のないラムのみを持たせています。
ニックネームは漫画『めだかボックス』より、私が好きなキャラクター『球磨川禊』から取りました。彼は負け戦なら百戦錬磨、今回にぴったりだと思いました(個体メスですが)。彼はめだかちゃんには1回勝ったので、それにちなんで1回だけ勝って欲しいですね笑
4.性格の考察
今回の大会で負けるためには、Aを下げて相手へのダメージを減らすか、Bを下げて相手からの攻撃ダメージを増やす必要があります。
まず前提として、性格によって下降補正がかかる部分は実数値が通常の0.9倍になります。つまり種族値の値が大きいほど実数値で下がる値が大きくなります。
具体的にいうと、デリバードはAの種族値が55、Bの種族値が45ですが、Lv50で個体値0努力値振り0とした場合、Aに下降補正をかけると実数値は60から54に、Bに下降補正をかけると実数値は50から45に下がります。BよりAに下降補正をかけた方が値が1大きく下がってることが分かります。
よって、今回は実数値の値がより大きく下がるようにAに下降補正がかかる性格にしました。
5.特性の考察
この大会で多く採用されるのは『はりきり』でしょう。命中率が80%にはなりますが、攻撃が1.5倍になります。つまり負けるためには「やるき」や「ふみん」を選ぶべきだと普通は思います。
ただそれは、きちんと努力値を振った場合により多くのダメージを与えられるから採用するのであって、今回のように個体値も最低で努力値も振らない場合、1.5倍した場合でも値の変動が大きくないため、また話が変わってくるのではと思いました。
具体的に言うと、「やるきの場合は攻撃が1.5倍されないため、相手へのダメージを抑えることができ、負けやすくなる」という考えの他に、「はりきりは命中率が下がり、実質的に攻撃する確率が低くなるため、負けやすくなる」という考え方もできるのではないかと思いました。
なので安直に「やるき」を採用するのではなく、きちんと計算して結果を見た上で特性を選ぼうと思いました。
また、プレゼントという技も確率が絡みます。
プレゼントの技の説明は以下の通りです。(Wikipediaより引用)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
以下の確率でいずれかの効果がランダムに選ばれる。
威力40の攻撃(40%)
威力80の攻撃(30%)
威力120の攻撃(10%)
相手のHPを最大HPの1/4回復(20%)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
確率次第で相手を攻撃する時の威力が変動したり、相手を回復させてしまったりします。
また、技の命中率が90%であり、そもそも技が外れる可能性があります。
今回はこのプレゼントの確率と、はりきりの命中率や威力上昇を考慮し、平均ダメージ量はどちらの特性の方が下なのかを計算します。ダメージ量は乱数を全て考慮するとややこしくなるため、最高乱数の時のダメージを参考にします。
※平均ダメージ量は今回『期待値』を求めることによって算出しています。期待値とは、確率を考慮した平均値のことを指します。計算式は『確率変数(ある出来事が起きた時に得られるスコア)×確率(その出来事が起きる確率)の和』です。今回はプレゼントによって回復する確率があるため、その部分の値はマイナスにして求めております。多分求め方合ってるとは思いますが間違いがあった場合はご指摘頂きたいです。
自分 : A個体値0努力値振り無しでAに下降補正ありの性格のデリバード
※H実数値120のため回復した場合30回復
以下が計算する際に作成した表になります。
■ダメージ量(回復した場合の値はマイナスで表示)
特性/プレゼント威力 | 40 | 80 | 120 | 回復 |
はりきり | 23 | 45 | 67 | -30 |
やるき | 16 | 31 | 45 | -30 |
■確率(命中率×各威力が選ばれる確率)
特性/プレゼント威力 | 40 | 80 | 120 | 回復 | はずれ |
はりきり | 29% | 22% | 7% | 14% | 28% |
やるき | 36% | 27% | 9% | 18% | 10% |
■期待値(「ダメージ量×確率」を計算した値と、それぞれの特性のダメージの期待値)
特性/プレゼント威力 | 40 | 80 | 120 | 回復 | 期待値 |
はりきり | 6.62 | 9.72 | 4.82 | -4.32 | 16.85 |
やるき | 5.76 | 8.37 | 4.05 | -5.4 | 12.78 |
以上の計算より、期待値の結果は、
はりきりが16.85
やるきが12.78
となりますので、特性はやるきの方がダメージが低いことが分かります。
よって特性はやるきを選ぶことにしました。
6.結果
大会参加者38人中37位
ここまでしたのにまさかの最下位ならず!!!
なんなら31戦中7回も勝ちましたからね。(球磨川なのに勝ちすぎだぞ...)
何故こんな結果になったかというと、同じく最下位争いをしていた同志の方が他にもいらっしゃったからですね。(自分以外におそらく3人くらい?)
白熱した最下位バトルをしてました🔥
...正直めっっっちゃくちゃ楽しかったです笑笑
そんな同志の方のお一人にお話を聞けまして、調整を確認したところ、私とは明確に違う点がありました。
性格です。
勝ってしまった要因はこれかもしれない、そう思い、大会終了後追加調査をしました。
7.性格の再考察
私の考察では、「実数値がより多く下がるから」という理由で攻撃に下降補正をかけておりました。
しかし、同志の方は防御に下降補正をかけておりました。
この結果は運なのか、はたまた攻撃下降補正より防御下降補正の方が負ける確率が高くなるのか、それを確かめる必要があると思いました。
以下がダメージ計算結果になります。
※アプリ「ダメージ計算SV for ポケモン スカーレットバイオレット」を用いて計算しております。
※1枚目の写真がB下降補正デリバードがA下降補正デリバードに攻撃するパターン、2枚目の写真がA下降補正デリバードがB下降補正デリバードに攻撃するパターンになります。
■威力40のとき
■威力80のとき
■威力120のとき
…変わんないじゃんか!!
計算した結果、性格はどっちでもダメージ量は変わらないことが判明しました。
よって、私の対戦結果はただ運がなかっただけだという悲しい事実が判明しました。
実はこのお話を聞けた方以外にも勝ってしまった方がもう1名いまして、、、それがオボンのみを持ったデリバードだったんですけど、
正直、そのデリバードに2回も勝ってしまっている時点で運がないのは明白でした。
8.最後に
ここまでご覧いただき誠にありがとうございます。
こんな真剣にくだらない考察をしたのは初めてですが非常に楽しかったです。
楽しかったのはこの大会を開催して下さったからこそですし、また最下位争いをする同志がいたからこそより一層大会を楽しむことができました。
主催者、および対戦して下さった方ありがとうございました!
もし質問やご指摘等ありましたらTwitter(@wafflercreator)までお気軽にお声掛けください。
それではお疲れ様でした!